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エオニア王国王子:アガピオス(4歳)
【銀梅花】のその後
6月のエオニア王国ではジューンブライドを祝うイベントが行われ、多数のライセンサー達もこのイベントに参加した。
SALFは今もアフリカからのナイトメアの進軍を警戒し続けており、もちろんライセンサー達の戦いは終わっていない。
かつてナイトメアの襲撃によって壊滅したエオニアという国が危険な場所にあるのも変わらない。
だが、エオニア国民は復興の歩みを止めず、日々の暮らしを楽しみ、若者たちの新たな門出を祝い、そしてさらに国を発展させ続けていく事を決して諦めはしない。
そして彼らはライセンサー達にこう言うのだ――「いつでもエオニアに帰ってきてください。ここは、あなた達が守った場所なのですから」
ライセンサー達の活躍により、オーストリア支部は襲撃から立て直し、人類救済政府の活動も低下した。
テルミナスの所在は不明のままだが、欧州は落ち着きを取り戻していた。
北欧のオリジナルイムソムニアが沈黙を続けている以上、いま警戒すべきはアフリカからのナイトメアの進軍である。
イベリア半島、イタリア、エオニア王国、クレタ島、地中海の国々にあるSALFの支部が、ヨーロッパ戦線を作って、アフリカからの敵を食い止めていた。
エオニア王国
シチリアとクレタ島の間に浮かぶ島国。
地中海特有の温暖な気候で、
ミーベルと呼ばれる桃に似た固有の果物が名物。
公用語はギリシャ語で、ギリシャとイタリアの影響を受けた文化が残っている。
5年前ナイトメアの襲撃で大きく被害を受け、現在は幼い王女パルテニアを国主にすえ、SALFとEUの力を借りて、復興の途中。
少しづつ国は復興に向かっているが、まだ西部の方は戦火の爪痕が色濃く残っていて、国の財政は貧しい。
南部の首都にSALFエオニア支部があり、アフリカから来るナイトメアに対する前線基地となっている。
リゾート施設「ランテルナ」
エオニア王国にあるリゾート施設。オルハ・バートンが昨年12月にオープンさせた。
白壁に青いドーム屋根のコテージが連なり、1年通してバラが咲き乱れるローズガーデンや、ローマ時代の大浴場だったランテルナ遺跡など観光名所もある。
エオニア王国の人々の雇用先を創出する目的と、将来的には海外からの国賓を招くのに、恥ずかしくない施設を目指している。
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