AI技術がこれだけ発展しても、自動兵器は敵の妨害の前に無力だ。
我がフィッシャー社が積み重ねた栄光のナレッジを諸君に提供しよう。
なに、多くは望まん。諸君はただ最高の勝利をコミットするだけでいい。
フィッシャー社代表 レイ・フィッシャー
すべての創造物は美しくあるべきだ。
そう、アサルトコアであっても私は宣言しよう。
美しくない兵器など何の価値もない……君もそう思うだろう?
カプロイア社代表 カプロイア伯爵
紫電重工製アサルトコア「飛燕」
アサルトコアとは、対ナイトメア用人型兵器の総称です。
複雑な操縦桿などはなく、人間の想像力を駆動系に伝える『イマジナリードライブ』を用いて、特別な訓練を用いることなく操縦が可能となります。
念じるだけで操縦できるアサルトコアに決められた操縦方法は存在しませんが、パイロットにとって最もイメージを伝達しやすい方法が求められるため、あえて操縦桿などを用いるケースもあります。
操縦桿やコンソールを用いた方が動作が安定するというケースは、元軍人のパイロットなどではよくある話です。
なお、アサルトコアも防御手段としてイマジナリーシールドを採用しています。
物理的な耐久力のみでナイトメアに立ち向かうことは不可能であるため、搭乗者の想像力を利用してアサルトコアを覆うイマジナリーシールドを展開することを可能とした専用のEXISが必ず搭載されています。
これには少々特殊なシールドである点とシールドサイズの問題から、生身のライセンサーが使用する「ヒール」などで修復することができないという弱点を抱えています。
アサルトコアには共通規格は存在しませんが、イマジナリードライブを搭載していることと、対ナイトメア戦に特化していることから、一定の共通した特徴があります。
■人型
アサルトコアの多くは人型です。これは操縦者がイマジナリードライブでアサルトコアを動かす関係上、操縦者本人の姿形から大きく離れる事は望ましくないためです。
人間の想像力は無限の可能性を秘めていますが、「自分とかけ離れた姿」を想像する事は難しく、イマジナリードライブの力が大幅に減衰されてしまうのです。
そのため、アサルトコアは人型をとっているのが一般的です。
■大きさ
アサルトコアの大きさは種類によって様々ですが、主に市街地戦を目的として作られた全高10m程度のものが主流です。
戦車や戦闘機等の非人型搭乗兵器よりも被弾面積が大きい「大型人型ロボット」は実用性が低いことから、アニメや映画以外に登場することはありませんでした。
グロリアスドライヴの世界でも戦車は存在していますし、航空機・戦闘機も運用されています。
そんな中でアサルトコアが『発明』され『存在』している理由には以下のものがあります。
SALF研究所
アサルトコアは人間の想像力を伝達する技術「イマジナリードライブ」によって駆動します。
「イマジナリードライブ」は使用者の想像力をもとにした力であるため、人型に近しいアサルトコアのような、使用者にとって想像のしやすい動きがとれるものにおいてその真価を発揮します。
また、人が自身の体を動かす感覚でアサルトコアを操縦できるため、適合者であれば訓練などを必要とせず誰でも一定の能力を発揮できるのも、他兵器より優れている点といえるでしょう。
ナイトメアは強力なバリアー『リジェクション・フィールド』を展開しており、イマジナリードライブによる中和効果を持たない攻撃ではダメージを与えることができません。
しかしアサルトコアにはリジェクション・フィールドを無力化できるEXISが搭載されているため、アサルトコアは戦場になくてはならない兵器となりました。
『EXISを扱える』ライセンサーは数が限られています。
特に実戦経験があるライセンサーは圧倒的に数が少なく、彼らを失ってしまうことは兵器を失うよりも大きな戦力の低下となります。
そのため、彼らの力を十分に発揮でき、より生存率の高いアサルトコアへの需要が高まり、各国ともにアサルトコアの開発に力を注ぐようになりました。