1. グロリアスドライヴ

  2. 広場

  3. 【ゆうしゃのがっこ~!】コラボシナリオ

【ゆうしゃのがっこ~!】コラボシナリオ

Story 01(2/12公開)

●囚われのユーゴ

 謎の島への上陸にはキャリアーが用いられた。
 島は見渡しの良すぎる海のど真ん中にあり、その気になればどのような手段でも接近を察知するのは難しくない。
 それならば敵――と仮定する存在に察知されたとしても、それが意味をなさないほど迅速に上陸し部隊を展開するだけである。
「これが島の中心地……? 教会……いや、城なのか?」
「そのようにも見えるな」
 キャリアーの作戦室には眼下の様子が映し出されている。  敵の迎撃も想定してあえて中枢と思しき施設の上空を飛んでみたが、反応らしい反応もない。
 島の中心には巨大な城――のような建造物がそびえ立っている。
 いわゆる中世ヨーロッパ風だが、不思議な装飾や結晶体も見える。
「“古めかしい”というよりは、まるで“ファンタジー”のようだ」
「そうか。ムーン君は詳しいのだな」
「そ、そんなことはない。月の支配者にとっては常識の範疇だ」
 水月ハルカ(lz0004)は素直に関心した様子だった。
 こういう設定のキャラクターであるムーン・フィッシャー(lz0066)としては、マジレスされるとちょっとこそばゆい。
「それにしても静かすぎるな……」
「……む? ハルカ殿、あの門の近くに縛られている者……もしやユーゴ殿では?」
 モニターに身を乗り出してみると、確かに木に縛られているユーゴ・ノイエンドルフ(lz0027)が。
 そして、その側に待機してこちらを見上げている人影がいくつか見える。
「ユーゴ……世話のかかる男だ。敵が手を出してこないのであれば、こちらから行くぞ」
「え? こちらからって?」
「ムーン君、キャリアーからの降下経験は?」


●敵か味方か、コラボキャラか

「うおっ、びっくりした……ハルカ、来てくれたのか!」
「何をやっているんだ、ユーゴ」
 謎の建造物の前に降り立ってみると、どうも「門」らしきことがわかった。
 ユーゴはその門のそばにある木にくくりつけられており、身動きが取れない様子だ。
 EXISがなければ適合者と言えども超人的な力は発揮できない。
 それを理解した上で武装解除されたのかは不明だが、何にせよ自力での脱出は不可能に見えた。
「なんだかんだ真っ先に助けにきてくれるとは……へ、やっぱり仲間っていいよな」
「美談のように言うんじゃない。そもそも君が捕まらなければ……」
「そうだ! ユーゴ殿が捕まったりしなければ……我も……我もぉぉ……っ!!」
 ライセンサーは身体能力が高いので、低空から落ちる分にはちょっとしたダメージで済む。
 パラシュートもなしにキャリアーから飛び降りるという経験は、ムーンの膝を笑わせるのに十分であった。
「はーいそこまで! キミたち、この子のお友達かな?」
 ユーゴの側に立つ、不思議な風貌の女性が告げる。
「なんだかすごいので飛んできたねー! この世界にはあんなのがたくさんあるのかな?」
 ハルカはEXISの刀に手をかけた。
「その口ぶり。やはり異世界から来た者か」
「あー、やっぱりここって違う世界なのかー。まいったなぁ……」
「気をつけろハルカ! こいつら全員エルゴマンサーかもしれねぇ!」
 人型だからといって、必ずしもエルゴマンサーとは限らない。
 だが、EXISなしで元の世界の能力を使用できる放浪者がいないのも事実だ。
 異世界から現れ、ライセンサーを捕縛するほどの戦闘力となれば……。
「える……ゴマ? うーん、また全然聞き覚えのない言葉だねー」
「なにか誤解があるようですね。ここは穏便に話し合いで済まないでしょうか?」
 もうひとり。やはり変わった風貌の女が語る。
 片や狼のような耳と尻尾。片や龍を思わせる翼と尻尾。頭には角らしきものも見える。
 異世界に由来するのなら珍しくもない特徴だが。
(問題はナイトメアか、放浪者か……)
 現時点ではナイトメアの可能性が高い。
 ハルカは刀を抜き放った。
「穏便に済ませたいのは山々だが、既に先遣隊が見ての通り捕らえられているのでな」
「彼を拘束したのはこちらとしても本意ではありません。立ち去っていただけるのなら、無条件で引き渡しますわ」
「ただ引き下がるだけでは任務に差し障る。無礼は承知の上、手合わせ願いたい」
「そうですか。……お気持ちはお察し致しますわ。私も生徒会の一員として、引き下がれない立場です」
 龍を思わせる女が前に出る。
 その掌に錯覚ではない自然現象としての炎が宿ったことが、ハルカの背中を強く押した。
(この世界にEXISなしで特殊能力を使用できる者は――ナイトメアしかいない!)
 ハルカが素早く踏み込むと、これを阻むように炎が壁を作った。
 イメージの力を纏ったハルカの刃は炎を切り裂き、接近を許した女は呼応するように剣を抜く。
「生徒に害を成すならば、お体の方に直接お願いさせていただく他ありません!」
「あのドラゴンっぽい女、ハルカと互角か。すげーな」
 しかし戦っているのは二人だけで、それ以外の皆様はユーゴの側で観戦している。
「適合者であったとしても、力の発揮にはEXISの携行が必須のはずだ……。まさか本当にエルゴマンサーなのか!」
「ちょっといいかな? ユーゴくんはSALFってところから来たって聞いたけど、キミたちもSALFの仲間なの?」
 ふわふわの尻尾を揺らし、明るい雰囲気の女が声をかける。
 見たところ敵意の欠片も感じられないが、素性の知れない人物には違いない。
「……むむ……機密事項を易々と話して良いものか……」
 思い悩むムーンであったが。
「おー、いいんじゃないか? ブドウくれるから多分いい人だ」
「それは良い人だな!! ――では、説明しよう」
 ハルカを抜いた今、ほのぼのしてしまうのは必然であった。

 閑話休題。

「そっかー、ここはアタシたちにとって異世界なんだね。たぶんそれが原因だと思うんだけど、ちょっと記憶に曖昧なところがあるんだ」
 女は腕を組み、しばし思考を巡らせる。

<コルネ・ワルドルフ>
「そういえば自己紹介がまだだったね。アタシはコルネ・ワルドルフ。とりあえずよろしくね♪」
「あ、こちらこそよろしくおねがいします……である」
 屈託なく差し出された手をムーンは思わず握り返した。
「ユーゴ殿、本当にコルネ殿はナイトメアなのだろうか?」
 放浪者は突然の転移で記憶を失ったりするケースもあるという。
 だが、ナイトメアが記憶を失ったという話は聞いたことがない。
「あ、そうか……やべぇ、放浪者なのかナイトメアなのかわかんなくなってきたぜ」
「そのナイトメアってあれのこと?」
「「うわあっ!?」」
 背後からぬっと現れた人影にユーゴとムーンが同時に悲鳴を上げた。  紺碧の装束を纏った謎の女――のすぐ後ろ。森の中には撃破されたナイトメアの残骸があった。
「あれは……マンティス?」
「あんたが倒したのか?」
「いかにも! なんかこう~、杖を振ったらビーム的なものが出て、一発ノックアウトだぞっ☆」
 ユーゴとムーンは顔を見合わせた。
「よくわかんないけど、ここについてすぐ襲われたんだよ。このへんにいた連中は、アタシたちがやっつけたけどね」
「EXISなしでリジェクションフィールドを突破した……だと……」
 そう。ナイトメアには通常攻撃を遮断するバリア、リジェクションフィールドがある。
 EXISが対ナイトメア兵器として唯一無二の手段とされているのは、このフィールド突破能力に由来する。
「うん? パンチしたら倒せたよ!」
「つよい」
「いや強すぎるだろ!?」
 困惑するライセンサー2名を他所に、女は声をかける。
「おーい、テスたん! この人たちはあの虫みたいのとは違うっぽいから、懲らしめなくてヨシ!」
 その一声でテスと呼ばれた女は背後へ跳び、ハルカと距離を置いた。
「……承知しました。確かにこの方は私が致命傷を負わないよう、加減をされていました。悪い方ではないと思いますわ」
「先に手心を加えたのはそちらだろう……だが、同意見だ。ナイトメアはこんな回りくどい方法は取らない」
 どちらの刃にも殺意はなかった。
 義務から生じる懸念だけで切り伏せられるような相手ではなかったのも事実だが――?
「そんなことはありません! ナイトメアにも対話を試みる者はいます!」
「「「テルミナス!?」」」
 ライセンサーが同時に声をあげる。
 エルゴマンサー「テルミナス」――。
 昨年末にはグロリアスベースの襲撃まで行った、人類救済政府のトップである。
 多数のマンティスを引き連れ、今しがた島に到着したらしい。
「ここが突如として現れたという謎の島……。同胞が現れた反応があったはずですが、どうやら勘違いだったようですね」
 視線を巡らせるテルミナスが、森の中に倒れたマンティスの姿を捉える。
(……マンティスが倒されている? 私が引き連れてきた個体ではなさそうですが……)
 なんにせよ、目の前の異世界人はナイトメアではないらし……。
「イヤーッ!! なんかすごいビーム!!!!」
 叫びと共にテルミナスを閃光が襲う!
「わああっ!? 急に攻撃してくるとは何事ですか!?」

<メメ・メメル>
「オレサマの名はメメ・メメル! 人呼んでメメたんだ! はい、自己紹介終わり」
「きゃああーーーっ!?」
 メメは魔法の杖らしきものから次々に攻撃を繰り出す。
 テルミナスは巧みに回避するが、爆発でお供のマンティスが爆散した。
「メメたん、理解するのだんだんメンドくなってきちゃった~☆ たぶんおそらくメイビー、あっちが悪! オレサマの目は誤魔化せないぞ!」
「アハハ……決めつけはよくないけど、見た目がね~?」
「どう見ても悪――ですから」
 ビシリと指差すメメの発言に、コルネとテスがうんうんと頷く。
「あとあいつ微妙に名前がテスたんと被ってるのだ。ただでさえ登場人物が多いのにややこしくしちゃってさぁ! ゆるさんぞチミ!」
「理解は及びませんが侮辱された気がします! 悪口を言う人とは対話できないということをわからせてあげましょう! マンティスの皆さん、やっておしまいなさい!」

<テス・ルベラミエ>

 ぞろぞろとマンティスの大群がライセンサーたちを包囲する。
 自然とハルカは先程まで刃を交えていたテスと背中を合わせた。
「水月ハルカだ。先程はすまなかった」
「いいえ、お互い様ですもの。テス・ルベラミエと申しますわ。どうぞ良しなに」
 なんとなく共闘ムードでちょっと熱い展開っぽくみえないこともない。
 だが、木に縛られたままのユーゴには参戦する権利がなかった。
「お~い! 敵じゃなかったんならこの縄解いてくれぇ~~!」

●ハルカ彼方の銀河系で

(※読み飛ばして大丈夫なところです)

 時は西暦2058年ナイトメアとの開戦より35年が経過した世界――から更に2年経過して西暦2060年。
 人類は2年くらい前から存亡の岐路に立たされようとしていた……。

 異世界からの侵略者「ナイトメア」に対抗すべく想像力(イマジナリードライブ)を武器とした人類は、国連軍からなんやかんやあって新国連軍的な組織「SALF」を設立。
 若者の方がイマジナリードライブに適合できるし、軍属以外の人間にも戦ってほしいから「軍」じゃなくて「ライセンス」式にしたほうがいいんじゃね? というナイスアイディアにより生み出された「ライセンサー」と呼ばれる超戦士たちは、老若男女問わず世界の存亡を賭した命がけの戦い……あるいは同人誌を作ったり猫みたいな軍曹と触れ合ったり、ニュージランドを開墾したりしていた。
 他にも自称インソムニアの液体とロシアで追いかけっこしたりグロリアスベースで階段を登るのか下るのかでモメたりしていたが、割愛。

 そんな感じでなんかいい具合に日常を過ごすライセンサーたち。
 世界の平和を守ったり金色の社長を集めたりする彼らを、人々は「グロリアスドライヴ」と呼んだ――。

(※呼びません)



●未知との遭遇まであと三千里

 ライセンサーが拠点とする人工島、通称「グロリアスベース」(※これは本当)。
 SALF長官であるエディウス・ベルナーとEXISの第一人者であるシヴァレース・ヘッジは、昨年発生した高位ナイトメアによるグロリアスベース襲撃の事後処理に追われていた。
 グロリアスベースの防備とセキュリティの強化は急務であり、これを終えないことには次の作戦に入れないからだ。
 そうやって比較的穏やかな――ちょっと衝撃的な告知もあった気がする――1月を経た頃。新たな事件は起きた。
「まあ簡単に言っちまうと、異世界から“島”が転移してきたらしい」
 シヴァレースの説明には不可解なところがあった。
 この地球において、異世界からの来訪者は今や――少なくともライセンサーの間では――珍しくない。
 グロリアスベースには異世界からやってきた人類、「放浪者」がフツーに闊歩している。
 彼らと肩を並べて戦うという経験も、今となっては新鮮味に欠ける。だが……。
「島ごとの転移……何らかの施設や土地を伴った転移が存在するのでしょうか?」
 水月ハルカ(lz0004)の質問にシヴァレースは腕を組む。
「前例がないだけで、絶対にないとは言い切れんな。とはいえ、過去のケースと照らし合わせても相当に特殊なのは確かだろう」
 この地球に放浪者が転移してしまう原因はまだわかっていないが、何にせ放浪者の転移には法則性がある。
 彼らは基本、肉体そのものと転移した際に身に着けていた衣服だけ……つまり着の身着のままでこの地球にやってくる。
 理由は彼らにもわからないので調べようがなかったが、何にせよ聞き取りの結果「転移のルール」は明確になっていた。
「まあ、順当に怪しむなら“放浪者”ではなく“ナイトメア”の仕業とするべきだろう」
 異世界からの来訪者という意味において、放浪者とナイトメアは同じ来歴を持つ。
 しかし、何らかの偶発的な原因でこの地球に現れてしまった放浪者とは異なり、ナイトメアは明確に独自の異世界転移技術を有している。
 ゲートと呼ばれるその技術により、ナイトメアは施設や友軍を自在にこの地球へ呼び寄せることが可能だ。
「仮にこの島がナイトメアによるものであるとするならば、既に何か動きがあってもおかしくありません」
「その通りだ。しかし、この島からナイトメアが周辺地域に攻撃を仕掛ける様子は見られない」
「木々が生い茂ってるもんで、衛星写真だと何がどうなっているのかもよくわからんが、とりあえず巨大な建造物があるのはハッキリしているな」
 シヴァレースの補足を待ち、エディウス・ベルナーは封書を取り出した。
 手渡された資料をハルカが手元で改めると、数名のライセンサーのプロフィールが目に留まる。
 中には知人であるユーゴ・ノイエンドルフ(lz0027)の姿もあった。
「実は“島”を発見してすぐに調査隊を派遣したのだ。だが、その調査隊との連絡が途絶してしまった」
「あのユーゴがいるのにですか」
 ユーゴはお気楽でお調子者でおっちょこちょいですぐ感情で突っ走るし命令違反ばかりだしなんだかよく突っかかってくるしこっちの話を聞かずに強引に振り回してくる厄介な男だが、腕前だけは評価できる。
 そのユーゴからの連絡が途絶えたとなると、何らか強力な「敵」の存在を認めざるを得ない。
「“アンノウン・アイランド”に目立った動きはないが、放置することはできない。我々は調査隊の救出も兼ねた第二陣を送り込む決定を下した。水月くんにはリーダーとして指揮をお願いしたい」
「了解。水月ハルカ、確かに拝命致します」
「異端調査には月の支配者らも同行する……我も共に降り立とう」
 と、ここでようやく(最初からずっと同席していた)ムーン・フィッシャー(lz0066)が例のポーズと共に発言した。
「ああ。こちらこそよろしく頼むよ」
 ハルカは特に何も言わずに微笑みを返した。
 ムーンが同行するのはこの島の調査の一環だろう。すなわち、メガコーポからも技術者の派遣が決まっているということだ。
 フィッシャー社の代表、あのレイ・フィッシャーの娘ということで、彼女も大変なのだろう。
 そのへん、説明が無くてもハルカは理解できるのだ。やさしい。
(もしかしたら、その島にパパがいるかもしれないし……)
  実は彼女の父親であるレイ・フィッシャーは数日前から失踪していた。
 彼は色々あってその姿をくらましたのだが、この物語と直接的な関係はない。
 つまりムーンは事件に巻き込まれ損となるのだが、それを彼女が理解するのはだいぶ先のことであった。



●ゆうしゃは民家のタンスくらいは普通に漁る程度の外道

「いぃぃぃーーーーーーーーやぁぁぁああああーーーーーー!?」
 突如として地球に現れた謎の島。
 とっぷりと日も暮れた闇の中、ユーゴ・ノイエンドルフの絹を裂くような悲鳴が響き渡っていた。
 調査隊として現着してから既に30時間近くが経過。
 未だ援軍は現れず、ユーゴは孤独な抵抗を強いられていた。
「く~っくっくっく……。ほーれほれ、早く白状しないと……☆」
「はう~! もう待ちきれないの~っ!!」
「おーっと。まだお湯を入れたばっかりだからね。出来上がるまで我慢だよー」
「オレサマけっこう1分半くらいでもイケちゃうタイプなのだぜ?」
「キキはお湯入れなくてもいけちゃうの~~~♪」
 太い木の幹に縛り付けられたユーゴの目の前で、3つの人影が揺らめいている。
 焚き火で沸かしたお湯をトクトクとプラスチックの容器の注いで、3分待ったら出来上がり!
「やめろ~~~~!! 俺の……俺の非常食だぞ~~~~!!」
「こいつを返してほしかったら素直に吐いちゃいなよチミィ~。ここがどこで、チミたちは何者なのかな?」

<???>

<???>
「だーかーらー! 俺はSALFに所属しているライセンサーのユーゴだ! この島を調査しに来たの!」
「なにいってるのかぜんぜんわかんないの~。カタカナばっかりむずかしーの……」
「特に意味もなくカッコイイ語感だけでつけたかのようなワードを連発する中二病のチミにはこうだ! ずずずずずず~~~っ!!」
「やめろォーーーーーー! よりによってカレー味かよ!!」
 スパイスの香りに身悶えるユーゴだが、謎の女は容赦なくカレーヌードルを啜っていく。
「最近のナイトメアは人間以外も食うのか?」
「またその単語だね。えーと、ナイトメア……だっけ? アタシたちはそのナイトメアってやつじゃないんだけど」
「ウソつけ! EXISなしでライセンサーを返り討ちにできる人間がいるか!」
「うん。チミが何を言ってるのか全然わかんないけど、メメたんは許そう。……だがこのカレー麺が許すかな!?」
「お前がただ食いたいだけじゃねーか……やめろ、全部行くな! せめてスープは残して!」
「おなかすいてるなら干しぶどうがあるよ。1kgほど」
「逆になんでそんなに持ってんだよ!? こえーよ!」
 水月ハルカ率いるライセンサー部隊が増援に駆けつけるまで、ユーゴは酷い拷問を受け続けるのだった。
(執筆:神宮寺飛鳥)
(文責:クラウドゲート)
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