1. グロリアスドライヴ

  2. 広場

  3. 【DD】

【DD】

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オリジナル・ナイトメアに「ホーム」か……。
ナイトメアも一枚岩じゃないってのは、インベーダーさんのおかげで承知の上だがね。
なんにせよ、俺ら地球人類の基本方針は変わらない。重要なのは「勝利」だ。
オリジナル・インソムニアをぶっ潰す。すべてはそっからだぜ?

シヴァレース・ヘッジ

クラインの説得

ニュートラリダの助力を得て単独で”ホーム”に向かったクラインは、ザルバたちに停戦を働きかけるようオリジナル・ナイトメアに対し説得を試みました。
説得材料は、人類こそがナイトメアの探し求めていた『進化の答え』である可能性。
それに対してオリジナル・ナイトメアの答えは、NO。
それどころか抹殺に踏み切ったザルバを支援するように命じますが、そこにニュートラリダが割って入ることで風向きが変わりました。

ディードを倒せるほどの種なら、ザルバも倒せてしまうのではないか。
そうした場合オリジナル・インソムニアも破壊され、どのみち簡単に手出しは出来なくなる。
そこまでの結果をもたらすようなら、それはクラインの言う通り『進化の答え』である可能性も考えられるのではないか。

ニュートラリダのそういった主張を踏まえ、最終的にオリジナル・ナイトメアたちの考えは『ザルバたちを倒せたならクラインの主張を認める』といったものに変わりました。
彼らが『進化の答え』を見つけるということは、捕食を行う必要性がなくなることを意味します。
地球どころか宇宙全体においてナイトメアのこれ以上の侵略を行わせない為にも、ザルバの打倒とオリジナル・インソムニアの破壊は最重要目的となりました。

「オリジナル・ナイトメア」と「ホーム」について

突如として地球に現れた「ニュートラリダ」と名乗る少女。
彼女はナイトメアを統べる存在、「オリジナル・ナイトメア」であると明らかになりました。

異世界を渡り歩く侵略者であるナイトメアにも拠点となる世界が存在し、彼らはその世界を「ホーム」と呼称しています。
オリジナル・ナイトメアはそのホームにてすべてのナイトメアを監督する立場にあると言います。
地球での劣勢にザルバはオリジナル・ナイトメアの判断を仰ぎ、その話を聞きつけたニュートラリダが地球へ来訪したのです。

先日行われたナイトメアとの会談では、ニュートラリダからいくつかナイトメアの生態についても情報が得られました。
曰く、オリジナル・ナイトメアとはナイトメアという種の進化を評議する者たちであること。
ナイトメアという種の始まりという意味でのオリジナルではなく、真の意味でのオリジナルが目指した「種の進化」の答えを見極める者たちであること。
しかし、ナイトメアは既に正しく「種の答え」を導き出せる状態にはないことなどが語られました。

ニュートラリダは人類に対しても積極的な敵対行動を見せておらず、むしろ友好的に見えます。
ナイトメアに「恐怖」という感情を教えた人類に、ニュートラリダは何らかの価値を見出しているのかもしれませんし、そもそも彼女は既に「種の答え」の到達に献身的ではないのかもしれません。
ニュートラリダの放蕩的な態度は、オリジナル・ナイトメアでさえ迷走している様を端的に表しています。

ナイトメアは旅をしながら「答え」を探し続ける種族です。
ならば、あるいはその「答え」が明らかになった時、彼らの旅は完結するのかもしれません。

オリジナル・インソムニア攻略作戦

ニュートラリダを通じて行われたクライン、テルミナスとの会談は少なからず人類側に衝撃をもたらしました。
ナイトメアという種族を知れば知るほど分かりあうことは難しく、交戦は避けられないようにも感じられます。
少なくとも今のところ人類はナイトメアとの和解に向けた道筋を確立できていません。

一方、クラインやテルミナスはまだこの戦争の「停戦」を諦めてはいないようです。
地球人類殲滅派であるフォン・ヘスや監督役であるザルバの監視の目を掻い潜って活動する必要があるため、彼女らの動きは水面下にあります。
しかし、根気強く交渉を続けることができれば、人類にとって何らかの利を引き出せる可能性はあります。

SALFは依然、オリジナル・インソムニアの攻略を目指しています。
これはナイトメアが「ホーム」から転移してくるのを封じるためであり、オリジナル・インソムニアを破壊すれば少なくとも人類はこの戦いに「勝利」することができます。
しかしその勝利はあくまでも「これ以上地球にナイトメアがやってこなくなる」だけであり、遠い未来にナイトメアが再度地球へたどり着く可能性を排除するものではありません。
ナイトメアとの交渉に価値があるとすれば、この「オリジナル・インソムニアの攻略を楽にする」ことや「ナイトメアが二度と地球に訪れない」という結果を引き出すことです。

どのように交渉を進めるとしても、オリジナル・インソムニアの破壊作戦が人類必達の課題であることは変わりません。

フォン・ヘスとクラインのすれ違い

先日の会談でライセンサーが指摘した通り、フォン・ヘスが主導する人類抹殺作戦はナイトメアとして行き過ぎています。
ナイトメアの目的は知的生命体を捕食し、その力を得ることで「種の答え」に到達することです。
本来捕食対象=食料である人類を抹殺するうまみがありません。
この点においてフォン・ヘスは明らかに矛盾していますが、当人はその事実に気づいていません。
原因について、先の会談では「ナイトメアが捕食対象に恐怖しているからだ」と分析されました。

ナイトメアは本来絶対的な存在であり、「敗北」を想定しない生物です。
今やナイトメアの既知の知識では測れない存在となった人類は、フォン・ヘスだけではなくオリジナル・ナイトメアの判断さえ狂わせようとしています。
この事実をニュートラリダがどう捉えているのかは不明ですが、少なくともクラインは違和感を覚えているようです。

捕食により個が変化しやすいナイトメアに派閥や個人の思想の違いがあっても一つの種族として成立してきたのは、すべてのナイトメアが進化を続け、種の答えに到達するという目的を共にしていたからです。
一部のオリジナル・ナイトメアやフォン・ヘスの人類への敵意はその目的からズレたものであり、「種への奉仕」ではなく「保身」と言わざるを得ません。
ナイトメアは本来「個」を軽視し、あらゆる個は「種」に奉仕する存在でしかありません。
そのナイトメアの判断基準がオリジナル・ナイトメアという上位機関からしてズレているのは、クラインにとって極めて重篤な問題なのです。

フォン・ヘスはより一層人類の抹殺に躍起になることでしょう。
オリジナル・ナイトメアのほとんどが人類の抹殺を支持すれば、命令を受けたザルバは「種」の判断に従います。
そんな中、クラインだけは「どうすることが本当の意味で種の為になるのか」を考えています。
この考え方の違いが意味するところは、これからの戦いの中で明らかになっていくはずです。
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